オペオムバレットさん参戦記念 / バレクラ / 文庫ページメーカー ※R18表現あり
大木に押し付けた身体が絶頂を迎えてびくびくと震えた。ほぼ同時に、バレットも相手の胎の中に溜まりに溜まった子種をぶちまける。できるだけ声を抑えようとしたはいいものの、久しぶりの快感には我慢ができなかったのか、熱い飛沫がどくどくと肉の壁を叩くたびに、相手は悲鳴に近い声を漏らした。
何度か腰を打ち付けて全てを出し切ったあと、弛緩した身体を落とさないように気を付けながら打ち込んだ性器をずるりと引き抜くと、それにつられるようにしてどろりと精液が後孔から溢れ出してくる。
「——ッはあ、は、……すげえ出たわ、悪い」
空気を求めて荒い呼吸を繰り返すクラウドの耳元に囁くと、未だ敏感な身体がびくりと反応する。ややあってから、バレットの腕を掴んでいた手が、気怠げな動作で首に巻きついてきた。その手は、バレットの刈り上げた後頭部をよしよしと優しく撫でてくれながらも、掠れた声で囁き返す。
「……溜まってたんだな、あんた」
「だってよぉ、こんだけ人数多かったら何もできねえじゃねえか。宿屋があるわけでもねえし」
「飛空艇も大部屋だしな」
「拷問だぜ」
出しちまうから待ってな、とまだ熱を持つ身体を抱え直し、ひくひくと収縮を繰り返す後孔にゆっくりと指を挿し入れる。できるだけ刺激しないように意識しながら、ぬちぬちと指で精液を掻き出していくと、クラウドがわずかに声を漏らし、首に巻きつけていた腕に少しだけ力が込められたのがわかった。
——見知った仲間に、好き合っている相手に会えたはいいが、いつもどこかに人の目がある。特にクラウドはバレット達をリーダーとして引っ張っていた経験があるためか、他の世界の仲間達からも何かと判断を仰がれることが多かった。他にもまとめ役となる者たちがいるとはいえ、人数が人数だからか、せっかく一緒にいられたと思ってもすぐに何処かに行ってしまう。
さらに、モーグリが用意してくれたという飛空艇も、これだけの人数となれば当然部屋は複数人での共用となる。一応過ごしやすいように同じ世界の人間同士でまとめてくれてはいるものの、プライベートな空間など無いに等しい。男性陣は適宜なんとかしているというのは空気でわかったが、相手が目の前にいるのに何もできないというのは、バレットにとっては辛い以外の何物でもなかった。
そしてそれはクラウドにとっても同じだったらしい。
「せっかく会えたのに、このままだと頭がおかしくなる」
だから今抱いてくれ——仲間たちから離れたこの森で、そう懇願された時、バレットの理性は文字通り消し飛んだ。
「——全部出したぞ、多分。立てるか?」
「立てないって言ったら運んでくれるのか」
「言い訳考えてくれるならずっと抱っこしてやるけどよ」
入念に掻き出したあと、互いの身体を綺麗にし、中途半端に脱がしていた服を着せてやる。未だ頬が紅潮したままのクラウドは、少しふらつきはしたものの、立てないほどではないようだった。
「……やっぱりベッドがいいな。立ったままはきつい」
「今度な、今度。この調子だと戻った後かもしんねえが」
「そうだな。……その時は期待しとく」
たくさん抱いてくれ、という破壊力の高い言葉とともに緩やかに持ち上がった口元に再び身体の奥が熱くなったが、深呼吸をしてなんとか鎮めると、バレットは歩き出したクラウドを追って、夜の森を抜けていった。