とある花屋の冬
WRO 特別収容プロトコル (6) / リブクラ / pixiv 「——こんばんは。まだやってますか?」 店を閉める間際に聞こえた渋い声に、彼は顔を上げる。そして、一日の仕事で疲れていた顔をほころばせ、「どうぞ」と中へ招…
WRO 特別収容プロトコル (6) / リブクラ / pixiv 「——こんばんは。まだやってますか?」 店を閉める間際に聞こえた渋い声に、彼は顔を上げる。そして、一日の仕事で疲れていた顔をほころばせ、「どうぞ」と中へ招…
WRO 特別収容プロトコル (5) / リブクラ / pixiv ※流血表現あり お久しぶりです、なんて優しい声をかけられると、いつもぼろぼろと涙がでてしまう。特別涙腺が弱くなってしまったわけではないのに、リーブに会う…
WRO 特別収容プロトコル (4) / リブクラ / pixiv その施設で、彼は今も生きている。 *** 通りかかった『扉』の向こうから歌が聞こえてきて、ああもうそんな時間かと彼は腕時計をみた。 そろそろ上がりの準…
WRO 特別収容プロトコル (3) / リブクラ / モブクラ / pixiv 五階建ての建物まるまる一棟が、彼に与えられた新しい世界だった。どこを歩いてもいい、どこにいてもいい、どこで寝てもいい、けれど外には出られな…
WRO 特別収容プロトコル (2) / リブクラ / モブクラ / pixiv 青い目がじっと、彼の手元を見ている。 形の良い瞳がいつになく大きく開かれて、博士の手の動きを飽きもせずに追いかける。好奇心に満ち満ちた星の…
WRO特別収容プロトコル (1) / リブクラ / pixiv 厚い扉を開けて中に入った途端、片隅のベッドから声が聞こえた。「リーブ」 顔を巡らせると、のそのそと寝台を下りようとしている〝それ〟が目に入った。右腕でぬい…